blackcrows camox

優等生

スキー板のポテンシャルはどういう状況下で引き出せるかは未だに分かりません。
ある板は腰まで埋まるようなパウダーでいきなり乗りやすくなるし、アイスバーンで良好な感触を得たり、個性豊かな板がblackcrowsそのものを表現しているようです。
ただこのcamoxを除いての話です。

camox

とにかく優秀な板です。
午後3時過ぎの荒れたコース上でも、モーグルほどではないにしろコブが連なったバーンでも、それなりに滑れてしまいます。
パウダーでもその運動性や機動力には変化が無く、安定してサフェースで滑ったり、少しフロントを沈めても自在に板をコントロールできるのです。

シーズン中に冷え込みが厳しくなり、軽井沢プリンスホテルスキー場のスラロームバーンでアイスバーンを滑っても、ホールド感を残しながら綺麗にスライドした時は、驚きの一言でした。
クラシックキャンバーの影響なのか、一言で言うと「回しやすい」。
ミドルターンもショートターンも難なくこなす優等生にふさわしい板です。

数値的にも安心感を与えるのでしょうか?
数少なく開催する試乗会では、9.7cmというセンター幅を確認して安堵の笑みを浮かべる方々も多くいらっしゃいました。
中級者以上でパウダーを楽しく滑って、ナイターでも欲張って滑りたい。
さらに春のザラメ雪も楽しみたいという方にはお勧めのモデル。

blackcrows camox

camox

 

スペック

length 181.2cm
tip: 12.7cm
waist:9.7cm
tail:11.4cm
radiusu: 18m
weight:4.0kg/セット@181.2cm

技術仕様
ポプラ芯材
カーボン/ケブラーシート
セミキャップ・ステップダウン構造
ダブルロッカー
足下クラシックキャンバー
センター固め、前後柔らか目
Motto: I like to watch myself