2021-22 blackcrows anima 2021-22モデル ブラッククロウズ anima

blackcrows anima ブラッククロウズ anima

2015-16モデルで登場したanima(アニマ)、当初はラディウス(サイドカーブ径)21mでクラシックキャンバーを持ったフリーライドの板として注目を浴びて、2017シーズンにワールドフリーライドツアー(World Free Ride Tour)ではスウェーデンのクリストファー(Kristofer Turdell)が総合3位にランクインするなど、blackcrowsのスキーの本質とデザインでパウダースノーの世界を虜にしました。
実は、シリーズ中彼が乗るanimaのトップシートデザインは初期モデル(1シーズン前)だったのですが、その翌シーズンからはしっかり最新モデルに乗って今でも表彰台に立ち続けています。

blackcrows anima 21-22 model

blackcrows anima 21-22 model

初見の乗り味


発表当初の板をテストした感想は「曲がらない・・・」でした。
初見でテストする際には、スペックは一切見ずに滑って滑り心地を確かめるのですが、当時のフリーライド系のスキーは板全体の張りをマイルドに仕上げる傾向だったので、低速(30km/h程度)で滑ったら全然曲がる気配のない板だった印象がありました。

未確認物体

blackcrowsは各モデルのサイドウォールに「motto(モットー)」としてポエトリーな言葉が刻まれています。animaのモットーは「unidentified sking object(未確認スキー物体)」でした。UFO(未確認飛行物体)のようなスキーとして表現しがたい意味なんだと思いますが、その言葉の通り乗り味に評価が付けられない「謎」なスキーに仕上がっていました。

スペック(182.1cm)

外観
センター幅115㎜ トップ145㎜ テール135㎜
R=19m
ダブルロッカー+センターキャンバー
ブーツセンター位置 スキーセンターマイナス60㎜
穴径:Φ3.5㎜ x L 9mm(ビンディング推奨を優先)

技術仕様
セミキャップ構造
芯材:ポプラ+グラスファイバーシート
ケブラーで水平面横梁補強
重量:4500g(1ペア)、2250g(片方)

Motto we are on a mission

使用ライダー

クリストファー(Kristofer Turdell

良いスキーだ

数日間、様々な雪質や斜面、コンディションで滑っていると、あるスピード域から上になると、その未確認のぼんやりした姿からしっかりと輪郭が表れて、どんな状況でもコントロールが効くように感じてきました。
そう、今までのスピード領域では全く機能しない様々な隠れ機能が突出してきたのです。

ただ、体重が少なくとも75kg以上は必要だと思います。
グルーミングバーンを時速60kmを超えてもコントロールできる方なら、異次元の楽しさを味わえるのではないでしょうか?
20-21モデル(今季モデル)から21m→19mとサイドカーブが短くなって、今までよりコントロール性能が向上しました。
低速域でもピボットターンが容易にできます。
乗り味は以前と変わらずで、少しトラックが付き始めたパウダーでも、荒れ切ってしまったバーンでも板の方向性を失うことなく進んでいきます。
今シーズンより、滑りながら解説する動画をアップしようと思います。

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