blackcrows corvus 21-22 model ブラッククロウズ コーヴァス 21-22モデル

blackcrows corvus ブラッククロウズ コーヴァス

フラッグシップ、伝統のモデル
元々、blackcrowsの創業者(カミーユとブルーノ)は当時バックカントリーでの滑りを満足させてくれる板がなかったことから、自分達が理想とする「デザイン性に富み、ハイスピードで滑り、最悪のコンディションでもクイックに反応できる板」を話し合っていました。
2006年、ある資産家から資金を得て誕生したのが今日のblackcrowsなのです。

blackcrows corvus 21-22 model

blackcrows corvus 21-22 model



個人的な出会いは2012年

私自身が乗り始めたのモデルが12-13モデル。
きっかけは、とにかくパウダーで高速で表面を滑りたい!
そんな板なんて、結局FISのGS板を乗りこなすしかないだろうと諦めかけてたところ、偶然CP+で当時の輸入元のエバニューさんがGoPro(もともとの輸入元もエバニュー)の横でblackcrowsを展示していたのが目に入って吸い寄せられるようにブースに入って、板のシェープを見た瞬間に「これください!」と小学3年生のような行動をとってしまったことがきっかけでした。(後にGoProの販売で私の事を知っていたことが判明)
ともかく、corvusに2012年(6thモデル)から乗り続けています。
21-22シーズンは節目ともなる15thモデルです。
このフラッグシップモデルのcorvusは性能もそうなのですが、プロダクトデザインとしてスキー業界に大きな衝撃をもたらしたのも事実です。
デザイナーはプロダクトデザインでは有名なyorgoによるもの。
モノグラムの表現を得意とするため、プロダクト、デザインのみならずタイポグラフィまでもこなしている。
愛車はホンダプレリュード(1985年モデル)でフランス在住の彼は、blackcrowsの創業者の一人Camille Jaccoux(カミーユ)からの依頼でblackcrowsのデザインを手掛け始めました。

スペック(183.4cm)

外観
センター幅107㎜ トップ137㎜ テール126㎜
R=21m
センターフラットサーフェース(約120cm)+ライトなリバースキャンバー
ブーツセンター位置 スキーセンターマイナス80㎜
穴径:Φ3.5㎜ x L 9mm(ビンディング推奨を優先)

技術仕様
セミキャップ構造
芯材:ポプラ+グラスファイバーシート
ダブルチタナールプレート(120cmセンター付近)
重量:3900g(1ペア)、1700g(片方)

Motto french people kiss better

マイルドになった操作感、ハイスピードは変わらず

さて、気になるフィーリングです。
今は廃盤になってしまったsevunを除いては最も高速であらゆるバックカントリーシーンを疾走できる暴走列車です。ユーザーからはチョッカリ番長とも呼ばれています。
以前のモデルはクラシックキャンバーにワイドな板というイメージから、とても扱いにくいと言われていましたが、現在のモデルの原型となる19-20モデルから劇的に扱いやすくなりました。
とてもユニークなセンター付近の完全フラット、トップとテールに浅めのロッカー。
店舗で見たら絶対買わないソール形状かもしれませんが、試乗するとこれほど扱いやすくてしっかりとしたエッヂホールドが味わえる板はなかったです。
数年前から、ヨーロッパでも日本でも雪の降り方が変わってきていて、一日の降雪量が記録的な数値を叩き出したかと思えば、翌日からは春の陽気が1週間続くなど、粉雪のチャンスが少なくなって、より取扱いのしやすい板のニーズが高まったからではないかなと推測しています。
センター幅(waist)は107mmとフリーライドの板で考えると細身のように見えますが、現物を見てみるとその存在感に圧倒されそうになるほど太く見えます。
ターン性能は、しっかりカービングもできるし、パウダースノー上での表面を滑らせる事もでき、上級者にとっては理想的な板なのではないかなと思います。
アクシデントにも強く、高速性能もしっかりしています。
詳しくは動画をご覧ください。

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