blackcrows nocta

nocta

マジックなのかテクノロジーなのか、初代noctaの印象は浮くのに減速しない板でした。
その頃の一般的なファットスキーは、ある程度急斜面になると減速してしまうものばかり。
理由は単純で、浮かせることばかり考えた設計思想でノーズで雪を掴んでしまって浮くのだけれど板の先端部が沈まないので、滑走面の1/3を空中に浮かしてしまい、加速感に乏しくストレスが残ってしまうのです
じゃあノーズ下げればいいじゃんて事で、下げようとすると沈みすぎるので筋力とバランスを保ちながらのパウダーランは文字通り地面を走っているような感覚になってしまって、スキー本来の浮遊感と疾走感からは遠ざけられていました。

そこでnoctaの登場です。
急斜面でもスピード出るし、浮くし、沈められるし、何より驚いたのがマッシュから軽く飛んで着地しても、まるでフロートが先端についているかのように浮き上がるんです。
パウダーマシンだなと素直に感じた板です。

進化は続く

そして今季モデルのnoctaです。
フロート感のある特性は変わらず、初代より1キロ以上ダイエットしたままリバウンドせず、パウダーの中で板を振れるって本当に素晴らしい。
エッヂの効き具合がホントに絶妙で、自分の理想の操作感を実現してくれます。
当たり前のようですが、「浮くし曲がる」板ってそれほど存在しないです。
世界中の雪質や好みが変わらないうちは、しばらくはモデルチェンジせずにいて欲しいと思っていしまうほどいい板に仕上がっています。
形状的には、リバースキャンバーですが、ラディウスを26mまで大きくして操作感と安定感を実現しています。
安定感はパウダーから整地バーンに戻った時、足元がすくわれる感覚が全くなくそのまま自然に滑り降りていけます。

blackcrows skis

blackcrows nocta

 

スペック

length 185.5cm
tip: 12.2cm
waist:11.5cm
tail:13.2cm
radiusu: 26m
weight:4.0kg/セット@185.5cm

技術仕様
桐ーポプラー桐 (サンドイッチ)
グラスファイバー
セミキャップ構造
ABSサイドウォール

Motto: I take you both home